津軽三味線 山中信人 HP (津軽三味線奏者・津軽三味線教室講師)

新のぶひとり旅2011年7月、8

11年8月21日 東京・渋谷区
今日は渋谷の多目的ホール「光塾」でおこなわれた大変お世話になっている木津茂理さんのソロマンスリーライブに急遽出演させていただきました。しかし月一でライブを同じ場所でおこなうってすごいですよね〜。それもソロでです。改めて茂理さんの懐の深さを感じます。茂理さんと言えば、唄って太鼓を叩いてというイメージが強いと思いますが、右の写真の通り、三味線の弾き語りもされるのです。唄って、太鼓叩いて、三味線弾いてとマルチに出来れば、例えば一つの曲でも時にはアカペラ、またある時には太鼓伴奏で、またまたある時は三味線伴奏で、またまたまたある時は三味線でメロディーをと、今思い浮かべただけでも四通りのバージョンが。そりゃあ懐深いですよ〜。とても尊敬している大先輩です。さて私は津軽じょんから節と花笠音頭の伴奏をさせていただきましたが、少し私事の裏話を。ワタクシ本年の津軽三味線全国大会唄付け伴奏部門「課題曲津軽じょんから節」で優勝させていただきましたが、実は現代ではなかなか唄の伴奏をする機会がなく、この半年以上の期間、私の伴奏でじょんから節を唄ってくださったプロの民謡歌手は茂理さんだけでした。いつもはもっぱらMDに合わせて練習しておりますので、とても貴重な経験になり、茂理さんには特に頭が上がりません。明後日からの海外公演(ウズベキスタン、トルクメニスタン)にもご一緒させていただき何から何までお世話になりっぱなしです。(写真は弾き語りの茂理さんです。弾き語りは最高の伴奏ですね〜)


11年8月20日 新潟・長岡市
今日は長岡市劇場での大林宣彦監督映画「この空の花」津軽三味線吹き替え用音録りです。私の出番は約1分間の演奏録音を2テイク録りましたので実質2分で終了。その後撮影現場を見学させていただきましたが、本日は300人のエキストラが集まり撮影がおこなわれるということで現場は緊迫したムードが漂っておりました。オマケに今にも雨が降りそう……。まあ私が雨男ですから。20年以上前の青森修業時代、なんの映画か忘れてしまいましたが(青森で放映されなかったもので……)、屋根の上で一人三味線を弾くというシーン(どんなシーンなんだ)を撮った事があります。その時も映画撮影って「大がかりで大変だな〜」と思いましたが、今回はまたスケールが違う感じで100名位の関係者が作業しておりましたね〜。さて私はこの映画に津軽三味線指導、吹き替えで参加させていただきました。ぜひ皆様公開をお楽しみに。(写真は緊迫の撮影現場です)


11年8月11日 静岡、山梨・富士登山
今日は……仕事ではありません。8月は暇でございます。でも23日からウズベキスタン・トルクメニスタン公演や20日の映画撮り(大林宣彦監督映画「この空の花」です。多分映るのは一瞬でしょうが……ちなみに三味線指導もさせていただきました)に備え、上旬にまとめて三味線教室をおこなってしまいまして、本日は中一の息子と人生初の富士登山でございます。(何と登山素人のくせに日帰り登山)。前夜の9時に鴻巣三味線教室終了。その後夜中の1時30分に家を出て、3時20分には須走り口五合目に到着……でも駐車場が満車の為、五合目から徒歩30分の車道に路上駐車。4時須走り口到着、4時半出発。11時半に無事?山頂到着……ってはっきり言って富士山ナメてました。とんでもなく登山の大変な山です。昨年は日光の男体山に4時間かけて上り、毎年秩父武甲山に登っておりますが、富士山は半端ではありません。桁違いの辛さです。六合目辺りでは「登頂後はお鉢巡りかな」なんて言っておりましたが、息子は高山病でしょうか、完全にグロッキー。私も足がガクガクです。「富士山に登らない馬鹿、二度登る馬鹿」という言葉の意味がよ〜く分かりました。さて帰りも4時間かけて下山。足の至る所に激痛が走り、限界の中やっと須走り五合目に到着……ってこれから30分かけて路上に停めた車まで帰らなくてはなりません。須走り口は、人気のある吉田口に比べて標高が300メートル位低いうえに往復1時間の余計に歩きにクタクタですね〜。約高尾山一回分余計に登っているような。さて帰りは麓の日帰り温泉に浸かり、ノンビリ帰宅……ラジオから「中央道、談合坂を頭に八王子インターまで渋滞」の言葉が。う〜ん困ったな〜。でも息子と良い思い出ができました。(写真がたくさんですが、右上は「まだ六合目辺り」、下段左から「火口を背にした私」「山頂の息子」「富士山からの山中湖」「砂走りに興奮中の息子」でした)。
※全くプライベート日記で申し訳ございません。



11年7月28日 神奈川・横浜市
今日は横浜市内のスタジオで8月下旬に行くことになりましたウズベキスタン、トルクメニスタン公演のリハーサルです。本日はウズベキスタンの方による取材も入るということで、マスコミ慣れしていない(生意気な意見ですが……)私にとって少々緊張しました。もちろん受け答えはカミカミですが、翻訳するのでOKとの事。日本語では聞けたものではございませんので……さてこの度参加させていただける事になりました海外公演のユニットですが、メンバーは民謡歌手、和太鼓奏者の「木津茂理さん」、作詞、作曲、パーカッション、ギター、ハーモニカなどマルチな「国広和毅さん」、そして私の3人でございます。ユニット名は「zataivshiysya drakon(ザタイーフシースィヤ・ドラコーン)」。ロシア語で「眠った竜」という意味で、身をたわめながら力を蓄えている龍のイメージだそうです。構成や台本も仕上がりつつあり、今から公演がとても楽しみです。後はユニット名を覚えるだけでしょうか……。ちなみに私は海外に行く時必ず小分けされた「醤油」を持参します。醤油が好きな物で……。(写真は取材中のスタジオです)


11年7月25日 東京・杉並区
今日は大宮八幡宮での祭事「時間をはずした日の祭事」出演です。和太鼓奏者響道宴さんが毎年出演している11年目のお祭りに参加させていただきました。初めて大宮八幡宮にやってまいりましたが「都内にこんな所があるんだな〜」と思わせる自然の多さにビックリ。休憩時間には、相変わらず私お得意の神社の周りを散策しましたが、林あり、公園あり、川ありともう好みであります。天気もそれほど暑くなくとても気持ち良かったです。さて演奏ですが、木に囲まれた神社などでは三味線の響きが良く、自分で音色を楽しむ事が出来ます。地元でも人けのない神社で練習するほどですから。やはり大宮八幡宮での音もとても良かったです。「こんな場所に住んでれば一日中気持ち良くボ〜ッと三味線を弾いていられるのにな〜。オマケに尺八も……」なんて思いながら演奏しました。(写真は演奏会場の大宮八幡宮です。大太鼓の巴のマークが神社と良くマッチしております)


11年7月24日 東京・大田区
今日は大田区羽田「アクティブルーム・フットホールド」での山中信人津軽三味線ソロ演奏会です。個人的に大好きな客席30程のノーマイクソロライブです。今回の演奏会は普段大変お世話になっているお二方の主催でおこなわれました。羽田といえば、皆さん空港を思い浮かべるでしょうが、一歩街に入れば住宅が多い下町という感じです。人情深い方達が住んでいそ〜な街でございました。お祭りも近いせいか、街は提灯だらけでしたしね。さて演奏会ですが、本日は飛び入りで地元民謡会のお二方にも唄っていただきました。「弥三郎節」「秋田船方節」です。当然ノーマイクで、やはり唄い手はマイクがあった方がやりやすいのではと思いましたが、全く動じず素晴らしい節をご披露くださいました。また主催者のお一人でいつもお世話になっております方もオカリナで「コンドルは飛んでいく」を演奏、私と共演してくださいました。何年か前よりお世話になっているのに、演奏される真剣なお姿を拝見するのは初めてで、なんだか別人みたいでしたね〜。やはり素晴らしい演奏でした。たくさんの方と触れあえた楽しい演奏会でした。(写真は演奏会場です)


11年7月22日 埼玉・川口市
今日は「割烹かねこ」での昨日に引き続きましての東和銀行様新栄支店様総会懇親会にゲスト出演です。本日の会場は昨日と打って変わって料亭のお座敷でございます。北本市民のワタクシにとって川口市は都会ですが、「割烹かねこ」さんは、自然も多く、とても気持ち良い場所にある料亭で、建物も歴史の重みを感じられるイ〜感じでございます。このような会場での演奏はやりがいがありますね〜。オマケに自分がなんだかお座敷芸人になった気分(アウトロー芸人ではありますが……)。さて演奏会の趣旨は昨日と同じような感じですが、会場が変われば演目もトークも変わるもので、改めてライブってたのしいな〜と思いました。ホテルの大広間とお座敷では気分も全く変わってきます。連日いろいろな会場で演奏出来るのはありがたいですね〜。ちなみに明後日は東京羽田の多目的ホール、その次の日は杉並区大宮八幡宮でございま〜す。(本当に多種多様だな〜)(写真はイ〜感じの割烹かねこさんです。働いていらっしゃる方々も優しかったです)


11年7月21日 埼玉・飯能
今日は「ヘリテイジリゾート飯能」での東和銀行飯能支店様総会懇親会に津軽三味線ゲスト出演です。ワタクシ埼玉県民ですが実は飯能市を訪れるのは初めてでございまして、少し早く伺って街を見学しようということで、集合時間の1時間前に到着、そのまま街見学に繰り出しました。ブラブラしていて楽しいのはやはり商店街ですが、全国各地で商店街ってなくなっておりますよね。寂しい限りです。飯能市には飯能銀座商店街がありましたが……ちょっと人通りは少ないでしょうか。でもシャッターが閉まっているテンポが殆どなかったのでとても頑張っているのではと思います。さて演奏ですが、少し挨拶をし、演奏を開始しようと思ったら、トーク用のマイクスタンドがバタン!と倒れました。オンマイクが倒れると大きい音がなってビックリしますよね〜。お客様に申し訳なかったです。やはり私はノーマイクが合っているのかなと思い、最後の曲はマイクなしで演奏。この演出にたくさんの方からお褒めのお言葉をいただきました。多少広い会場でも生音は良いものです。


11年7月18日 東京・練馬区
今日は上石神井駅前スタジオ「成昇スタジオ」でのリハーサルです。10月1日〜2日に福井県鯖江市でおこなわれる公演の下準備です。今回の公演は昨年立ち上げたグループ「JPO(ジャパン・パーカッションオーケストラ)」と文楽のジョイントで、ドラム、和太鼓、電子楽器、鳴り物、津軽三味線の演奏をバックに人形が表現するというとても楽しみな構成になっております。数日前の打ち合わせで実際に人形の動きを拝見し、本日は音作りで、台本を見ながら演奏。「ここのこのタイミングでスタート」「ここでカットアウト」などなど……こういうのってワクワクしますよね〜早くステージ上でジョイントしてみたい感じですよ〜。さてこの公演の詳細はもうじきアップしますのでお近くの方どうぞよろしくお願い致しますって福井に知り合いいないですが……(写真は打ち合わせ中です)


11年7月16日 神奈川・藤沢市
今日は藤沢駅前朝日カルチャーセンター湘南での講座「山中信人津軽三味線レクチャー&コンサート」出演です。2月に引き続き2度目の出演です。昨日は演奏会場まで車で5分、本日は……5時間かかりました。三連休の初日、また大和トンネル事故による東名高速渋滞、それに伴い環八も国道1号も混んで全く車が動きません。途中で「電車に切り替えようかな〜」とも考えましたが、ソロ演奏会の時には三味線を3〜4本持参するのでそれも無理。かといってこの炎天下で手に持ち切れない三味線を車に残して置くわけにもいかず、もうひたすらトロトロ運転するしかございません。ラジオの渋滞情報を聴いておりますと「大和トンネル渋滞通過に5時間以上……」って東名高速で渋滞にハマっている人は大変だな〜。目的地に着いたら日が暮れてますよね〜。なんとか無事到着し演奏も終了。朝日カルチャーでの講座は間近に三味線を聴く事ができ、音色と共に音圧も楽しめますよ〜。一応次回は11月5日の予定ですので、お時間ございましたらどうぞよろしくお願い致します。


11年7月15日 埼玉・北本市
今日は地元北本市の文化センターでの山中信人津軽三味線サロンコンサート出演です。お隣の鴻巣市では毎年開催しているのソロ演奏会ですが、居住する北本市では初めてです。昨年より北本市で演奏させていただく機会が多く、講演やパーティーのゲストで津軽三味線を奏でましたが、やはりじっくり津軽三味線の音色をお楽しみいただくには生演奏が出来る位の会場でのソロ演奏会が一番ですね〜。またありがたい事に100枚以上のチケットが2日で完売したそうで本当に感謝の気持ちで一杯です。さて演奏会場まで車で5分と近く(というか、文化センター隣りの中学校に息子が徒歩で通っている位ですので)、ノンビリした気持ちでスタンバイ。なんせ忘れ物をしてもすぐ取りに帰れますしね。演奏会も順調に進み、とても気持ち良く演奏できました。途中、会場にお越しくださった民謡界の大先生「成田武士先生」には一曲唄っていただけないでしょうかというムチャ振りをしたにも関わらず、素晴らしい「津軽あいや節」を唄っていただきました。先生の唄声は力強くも繊細で、伴奏する私の手も感動で震えました。業界のアウトローな私の伴奏で唄ってくださり心より感謝致します。さてとても気持ち良かった演奏会、ぜひ毎年の恒例行事に出来れば嬉しいです。(写真は満員の会場です)


11年7月6日 東京・昭島市
今日は昭和の森フォレスト昭島館での東和銀行昭島支店総会、懇親会での津軽三味線演奏です。本日のように総会、懇親会とくれば演奏は大体懇親会のアトラクションでおこなわれますが、本日は総会の方で、講演会のような形でおこなわれました。地元の名士の方々や、東和銀行関係者の前で津軽三味線演奏、解説などのお話をするのは大変緊張しますが名誉なことでございます。私の様な若輩者のお話を親身にお聴きくださった人生の大先輩の方々には深く感謝致します。さて演奏は右の写真の会議場でおこなわれましたが、この様な会場は三味線の音が良いんですよね〜。客席が雛段になっており、音が響き渡る感じでしょうか。大きい会場でもノーマイクが好きな私にとって最高の演奏環境です。イイ会場でお客様が静かに三味線をお聴きになり、小さい音色までこだわれる……ウ〜ン最高だな〜。(写真は演奏会場です)


11年7月3日 群馬・高崎市
今日は「エテルナ高崎」での津軽三味線奏者小山慶一君の結婚披露宴での演奏です。慶一君といえば、毎年恒例お花見号での演奏を手伝ってくれたり、私のスケジュールが合わないお仕事に代わりに行ってくれたりととてもお世話になっております。三味線も上手いし、ビジュアル的にも身長190センチ近いイイ男で性格も優しいと三拍子揃った、何ともうらやましい方です(ちなみに私は身長155センチくらい……)。さて演奏ですが、小山流の方々との曲弾き合戦と、唄の伴奏をさせていただきましたが……曲弾き中、なぜか三の糸の音量が小さい……、駒が割れておりました。最近バチを変えたばかりで力の加減が難しく、駒に当たってしまったのですね〜(言い訳です)。でも全く演奏できない訳ではないので何とかクリア。糸が切れなくて良かったです(結婚式での弦切れは最悪ですからね)。続いて唄の伴奏前には駒を取り換えて挑みました。唄い手は小山みつなさん。初めて伴奏を付ける上、トラブルでリハーサルもできず、ぶっつけ本番で、業界のアウトロー的な私の伴奏にも関わらず、素晴らしい津軽よされ節をご披露されました。本格津軽民謡の伴奏ができて嬉しかったです。またぜひ伴奏させていただきたいです。さあ一国一城の主となった慶一君。久しぶりに三味線を聴きましたが音色が一段と良くなってました。これから奥様を守るために益々三味線が上手くなるでしょうね〜。(写真は初々しい新郎新婦です。可愛い花嫁さんです)


11年7月2日 神奈川・川崎市
今日は洗足音大講堂でおこなわれた「現代邦楽コンサート2011夏の邦楽特選〜伝統から未来へ〜」出演です。生徒の稲沢さんとデュオで演奏しました。会場に到着すると廊下にはお琴がたくさん立てかけてあります。やはり民謡界出身の私にとっては新鮮な光景です。先月の邦楽チャリティーコンサートでも感じましたが、同じ和楽器でも邦楽界と民謡界ではいろいろな事が異なって大変勉強になります。特に今回、本番中にお琴の弦が切れるというアクシデントに遭遇し、舞台裏では大変な修理作業をおこなっている光景を目にしました。当事者はとても大変だったでしょうが、私には貴重な体験となりました。さて私達の演奏ですが、稲沢さんの頑張りもあり、素晴らしい演奏ができたのではと思います。急遽、ソロの時間を短くしたにも関わらず、上手く即興演奏がまとまっておりました。指導者としては嬉しい限りです。いろいろな経験を積み、もっともっと上手くなってほしいです。