津軽三味線 山中信人 HP (津軽三味線奏者・津軽三味線教室講師)

新のぶひとり旅2010年5月、6月

10年6月27日 埼玉・鴻巣市
今日は毎年恒例鴻巣市「花久の里」での津軽三味線演奏会です。早いものでもう4年目。今回は早々とチケットが完売したため、お断りさせていただいた方々には本当に申し訳ございませんでした。ありがたいことです。例年ですと秋頃おこなっておりましたが、本年は6月末と梅雨のど真ん中での開催で、タダでさえ私自身キョ〜レツな雨男なのに、「雨期にやってしまお〜」という主催者の強気な姿勢……感服いたします。なんせ、過去3回中、2回雨ですからね。さて本年は……、「何とか降らなそうかな〜」なんて思いながら離れの控室から会場に向かうと、やはり降ってまいりました。私の演奏会はこうでなくては。今回はゲストにごぜ唄、民謡弾き語りの「月岡祐紀子」さんをお迎えしての演奏会。月岡さんを知ったのは、何年か前に四国八十八か所歩きへんろの旅をされているドキュメント番組を拝見した時で、「同世代の私と同じ様に芸を志す方が、こんな体験をしているなんて凄いな〜」。と感動したものでした。いつか一緒に共演出来ればと思っていた私の願いが叶いました。今回、間近で拝見した月岡さんの芸は、きれいな声に味わいと深みがあり、「う〜ん、また聴きたいな〜」という癖になりそうな唄声、。三味線の間の取り方も巧いです(あえてこの「巧い」という字)。会場の皆さん唄声にうっとりされておりましたよ〜。また来年もおこなうと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。(写真は客入れ前の会場です。普段、花久の里は美味しいうどんが食べられますのでぜひ遊びにいらしてください……宣伝です)


10年6月19日 東京・多摩市
今日は多摩市「パルテノン多摩」大ホールでの太鼓集団輪田鼓公演「おくのほそ道」東京公演出演です。昨年9月に神戸でおこなった公演の東京バージョンです。さて本日はヒジョ〜に暑いですね〜。もう真夏みたいです。天気が良い週末ということもあり、多摩までの道のりは所々渋滞しており、2時間あれば着く所、3時間半くらいかかってしまいました。また、多摩方面にはほとんど行った事がなく、改めて東京の広さを感じました。「いや〜東京って広いな〜」(私が田舎の埼玉に住んでいるだけですが……)。公演の方は、素晴らしい太鼓や唄や笛、語り(三味線も)が一緒になり、松尾芭蕉の生涯を見事にステージで演じる事が出来たと思います。芝居に太鼓演奏を上手く絡める、ひじょうに興味深く楽しい作品でした。公演は無事終了。さあ今夜はW杯日本VSオランダ戦です。私のワンセグ携帯が4月にアスレチックで調子に乗った私の体ごと池ポチャして壊れてしまったため、カーラジオを聞きながら応援。結果は……まあ強豪国は抜け目がないな〜。(写真は神戸和太鼓センターでのリハーサル風景です)


10年6月7日 埼玉・さいたま市
今日はさいたま市の「カフェランプ」での「響道宴DUO]出演です。和太鼓奏者響道宴さんとのライブ……っていうか、響さんは世間一般では多方面でご活躍のソロ和太鼓奏者ですが、私にとっては懐かしい友人であり、戦友である芹沢君です(本名書いていいのかな〜)。4月頃、ライブのお誘いをいただき、本日に至った訳ですが、芹沢君とは13〜4年前タキオバンドで共に演奏し、若い頃の苦労を共感した仲であります。ですので共演も13〜4年ぶり。う〜ん懐かし〜な〜。また二人だけの演奏会は初めてということもあり、お互いの成長を確認しながらの演奏だったのではないかと。そう考えると1曲、1曲も思いが深くなるわけで演奏にも自然に力が入りましたしね。お客さんもたくさんご来場いただき、投げ銭ライブでお金もたくさん集まり、イ〜感じの演奏会でした。ちなみに我がHPの所々が緑色になったのは、占い師で芹沢君の奥様の助言です。私のラッキーカラーだそうで、これからの人生、緑色とたくさん関わって行こうかな〜ってな感じです。(写真は演奏会場のカフェランプ……暗っ)


10年6月2日 長野・大町市
今日は「東方清華弦楽アンサンブル&和力」長野県北安曇郡小中学校音楽鑑賞会出演2日目です。今回の公演、「和力」の出演は2部で、1部は「東方清華弦楽アンサンブル」の方々の出演です。二胡、揚琴、中国琵琶の三名で、皆さん日本語がメチャクチャ上手な中国人。演奏の合間のトークなどは、私には真似できないほどの上手さです。外国人に日本語で負けるって……。また、演奏も素晴らしく、特に中国琵琶は同じ絃楽器とは思えないほど手が動いておりました。津軽三味線では絶対演奏出来ませんな〜。私は「皆さん日本に出稼ぎに来て大変だな〜」なんて思っていたら、公演後、3人でベンツに乗って帰って行きました。う〜ん……何もかも敗北です。我が愛車の軽自動車「トッポBJ」がより小さく見えたな〜。さて今回初めて「和力」の一員として演奏させていただきました。ずいぶんメンバーの皆さんに助けていただき、無事終了する事が出来ましたが、本当に毎回楽しかったです。またぜひ参加したいグループでした。(写真はなんだか知らないけど帰り道に見つけた「山中」と植木が植えてある山です。山中さんの山???)


10年6月1日 長野・大町市
今日から2日間、「東方清華弦楽アンサンブル&和力」長野県北安曇郡小中学校音楽鑑賞会出演です(長っ……)。私は和楽器グループ「和力」の一員として出演しました。「和力」のメンバーには、兄弟弟子であり、私にとってイ〜アニキ的な存在の津軽三味線奏者「小野越郎」さんが在籍しており、久しぶりの共演です。小野さんっていうか私にとって「えっちゃん」ですが、相変わらず三味線の技術が素晴らしく、また秋田出身ということもあり、味のある土臭いイ〜三味線を弾かれますね〜。う〜ん勉強になるな〜。また「和力」は昔の芸能を大切にしつつ、新しい表現もされ、メンバーの方々の技術が素晴らしいですので、子供達にとっても素晴らしい公演になったと思います。今回、1日3回公演で、移動〜仕込み〜演奏〜バラシ〜移動〜の繰り返しでしたが、あっという間に終わった楽しい公演でした(ちなみに他の皆さんは5月25日から4日間も同じ公演をおこなっていらっしゃるので大変だと思います。私はまだ初日ですから……)。(写真は仕込中です)


10年5月29日 神奈川・川崎市
今日は非常勤講師をしている洗足学園音楽大学での講義です。23日の井の頭での演奏に続いて本日も雨ですが、1年で一番過ごしやすいイ〜季節に1日でも雨が降ると、凄〜くもったいない気持ちになりますね〜。さて本日の講義、テーマは「日本の民謡」ということで、2日前からレジュメを作成したり、音資料をまとめたりいろいろ大変でした。津軽三味線がテーマの講演はたまにおこなう機会がありますが、「民謡」となるといままで全くありませんでしたので、自分で調べていても「なるほど〜」と思えるような発見があったりと……まあほとんど自分の勉強みたいなものですね。とりあえず講義は無事終了し、帰宅するのですが、車を運転していると結構睡魔が襲ってきました。そういえばしゃべる仕事の後って大体こうなります。なれない事って疲れるのですね〜。これも貴重な経験です。


10年5月23日 東京・三鷹市
今日は井の頭でおこなわれた「三鷹市井の頭地区住民協議会30周年記念祝賀パーテー」に津軽三味線ゲスト出演です。久しぶりに雨男ぶりを発揮しまして朝からあいにくの雨です。今回30周年という事ですが30年何かを続けるってすごいですよね〜。私はまだ津軽三味線を始めて22年ですから。30年前は私は5歳、一応当時何があったか調べてみました。「任天堂ゲーム&ウォッチ発売」「モスクワ五輪日本不参加」「山口百恵引退」……う〜ん懐かしい〜、月日の経つのは早いですね〜。さて演奏後、参加者の皆様といろいろお話させていただいて気が付いた事は、皆さんまだまだパワー全開できっと40周年、50周年、100周年なんて続きそうな勢いという事でした。私も頑張らないといけませんね〜。しかし雨だと三味線の音が湿気るな〜。同じようにゲスト出演されたラテンハープの「アルパ」は湿気にも乾燥にも強いそうで、三味線は両方弱いですからね。(写真は会場後片付けの最中です。写真を撮るのを忘れてこんな写真ばっかり……)


10年5月18日 群馬・みなかみ町
今日はホテルシャトウ猿ヶ京演芸会場演奏5日目最終日です。今回の猿ヶ京への旅……イヤお仕事では、一年で一番良い気候の猿ヶ京を楽しめた気がします。とにかく一歩ホテルの外に出れば素晴らしい景色が目の前に飛び込んで来る訳で、毎日散歩ばかりしてました。まあいつも散歩ばかりしているのでありますが……(そういえば12月〜1月に来た時も豪雪の中をバカみたいに散歩しておりました)。さて今回は演芸場の場所が変更したりして、最初は不安でしたが温かいお客様やスタッフの皆様に囲まれて無事最終日までおこなうことが出来ました。新しい演芸会場は三味線の音が良く響き、演奏しやすいですし。またお話があればいつでも参上しますのでどうぞよろしくお願い致します。(写真は素晴らしい猿ヶ京の景色です。この景色が歩いて15分位で味わえるのですからイイですよね〜)


10年5月17日 群馬・みなかみ町
今日はホテルシャトウ猿ヶ京演芸会場演奏4日目です。ホテルからふと遠くの山々を見るとまだまだ雪が沢山残っております。谷川岳の方でしょうか。もう気候はスッカリ初夏ですがまだまだ山奥は寒いのでしょうね〜。そういえば猿ヶ京も朝晩はかなり冷え込みますよ。だから温泉がたまらないのです。さて夜の演奏家ですが本日から平日ということもあり、お客様は少し少なめですが、皆さん真剣に演奏を聴いてくださいました。嬉しい限りです。やはり多いに越したことはありませんが1人でも真剣に聴いてくださる方が入れば、演奏家としては全力を尽くして演奏するもので、お客様の数はあまり関係ないのですね〜。演奏終了後、いつものようにゆっくり温泉&サウナタ〜イム。上がったらなぜかミョ〜にビールが飲みたい気分(いつもはゼロカロリーコーラです)になり、スーパードライを飲みました。お酒は飲めない私ですが、年に2〜3回飲みたくなるのです。でも飲んで20分位でノシイカのようにグッタリ状態になりますが……(写真はホテルからの景色です。写真では分かりにくいですが遠くの山には雪があります)


10年5月16日 群馬・みなかみ町
今日はホテルシャトウ猿ヶ京演芸会場演奏3日目です。本日は昼間、沼田市のグリーンベル21でおこなわれた「ふれあいフェスティバル」で、ホテルシャトウ猿ヶ京特製プリンを販売するということで、陣中見舞いと言いますか……ただ大好きなプリンを食べに来たと言いますか……私もやってまいりました。グリーンベル21とは、沼田市の複合ショッピングモールでスーパーや本屋、百円ショップもあるので、猿ヶ京で演奏する時はたまに買い物に来ている場所であります。さて特製プリンのお味は……お世辞ではありません。本当に美味しいのですね〜。プリンの中にリンゴが入っており、絶妙な食感です。皆さんホテルシャトウへお泊まりの時はぜひ食べてみてください。夜の演奏では、ご婦人のお客様一人がひじょうに明るく、知っている曲を演奏すれば楽しそうに元気に唄ってくださり、とても楽しい演奏会になりました。(写真はグリーンベル21でおこなわれた「ふれあいフェスティバル」のもようです)


10年5月15日 群馬・みなかみ町
今日はホテルシャトウ猿ヶ京演芸会場演奏2日目です。朝から相変わらず良い天気ですね〜。昼間久しぶりにホテルの目の前の「赤谷湖」をお散歩しましたが、冬は空っぽだった湖の水が今回は満タンに。まあ赤谷湖はダム湖ですので時期によって水位が変わるのですね〜。ちなみに右写真のボート桟橋は、冬には湖底の土の上にあったのですよ。なんだか信じられない景色です。さて夜の演芸会場ですが、最初の曲を弾き始めた時に前の方だけにいたお客様が、一曲終了し、目を開けてみると後ろの席までお客様が入っているではありませんか。私は演奏中、目を閉じているため開けてビックリです。どうやら演芸会場が一階から三階に代わったため、皆さん間に合わなかったようです。嬉しいですが、一曲終わってお客様が3倍になっていたのは初めての体験です。いろいろな事がありますね〜。(写真は満タンのダム湖「赤谷湖」です)


10年5月14日 群馬・みなかみ町
今日から5日間、久しぶりの「ホテルシャトウ猿ヶ京」での演奏です。前回はお正月で雪が降ってましたが季節はスッカリ初夏になりましたね〜。今が最高の季節ではないでしょうか。猿ヶ京は景色も最高で気持ち良いです。さてシャトウ猿ヶ京での演芸会は1階のレストランでおこなっておりましたが、5月より3階の宴会場が専用演芸会会場になりました。立派なステージに客席も広くなり音もバッチリです。後は本番を待つばかり。さてセッティングも終わり、久しぶりにバイキング会場にお食事に行きましたが、前回とはまた違うメニューがあり、また5日間楽しい食事にありつけそうです。もはや仕事の域を超えて、休暇に来ているみたい。演奏終了後は相変わらずのサウナ三昧ですし。これだけホテルの皆さんに気を使っていただいているので私も演奏を頑張らなくては!。ということで張り切って努めたいと思います。(写真はニュー演芸会場です)


10年5月4日 青森・弘前市
今日は弘前市でおこなわれた津軽三味線全国大会に14年ぶりに出場しました。14年前と言いますと私は21歳。当時A級(最上クラス)に出場し5位入賞でした。それ以降、GWは仕事も忙しくなり全く出場しませんでした。今回はA級と、私が出ていない間に新設された唄付け部門(課題曲津軽三下り)に出場です。お昼過ぎには早速唄付け部門開始、メチャクチャ緊張する中で津軽三下りの伴奏をしました。初出場で全く分からなかったのですが、唄い手と太鼓叩きはステージ袖での演奏。初めての体験です。緊張しすぎてる私には酷な感じ(ちなみにみんな同条件)。最初の太鼓の切るとこをを間違えた様な……(それさえも覚えておりませ〜ん)。すぐに結果が出て何とか4位の銀賞をいただく事ができました。さて今度はA級個人戦です。ちなみに私の出番は一番最後、既に緊張を通り越してグダグダ……。最後ということはメチャクチャテクニックの効く若い人の三味線をたくさん聴いた後に、手の効かない私が演奏する訳で複雑な気持ちでした。結果はまたまた4位入賞、久しぶりの出場でしたがまあまあの結果ではないでしょうか。皆さんガンガン演奏する中、簡単に弾いた私の演奏が変に目立ったのかもしれません。まあ今の私にはあんなに手を細かく動かして演奏するのは不可能ですが……。優勝した柴田雅人さんの演奏は言うことなしの素晴らしい演奏でした。大会入賞者のCDも発売されるそうですので、私の演奏はさておき、柴田君の演奏はぜひ沢山の方に聴いてもらいたいです。(長くこの業界におりますがあんな凄い三味線は聴いた事がありません)。しかし5位から4位に順位を一つ上げるのに14年もかかるとは……


10年5月3日 青森・青森市
今日は青森市でおこなわれた津軽三味線日本一決定戦に昨年に引き続き出場しました。1日の21時に家を発ち、仙台過ぎた辺りで仮眠をとり、2日のお昼頃到着しました。いくらETC割引1000円と言っても一人で運転してくるのはなかなか大変でしたよ〜。腰が痛いです。さて結果は、昨年に引き続き入賞なりませんでした。私の出場した日本一の部は独奏〜伴奏(津軽五大民謡の中からステージでクジを引き、当たった曲を伴奏する)という流れで、演奏後、ステージ上のスクリーンに点数がすぐ出るシステム、独特の緊張感があります。出場者のほとんどはプロの奏者、中には家元もいる三味線大会で緊張しますよ〜。またクジと言うのも1スキルあり、五大民謡伴奏はどの曲も難しいのですが、どれも曲調が違うので、「よされ節」などが当れば、力が入ってやりがいがあるのですが、「じょんから節」が当ると、独奏もじょんから節をベースに演奏しているため、何となく「さっきの曲弾きであらかた弾いたしな〜」みたいな感じ。案の定「じょんから節」を当ててしまいました。「本場津軽でよされ節を弾きたかったな〜」率直な感想です。まあ目標でもあった日本一の条件{独奏、伴奏とも審査員の平均点80点以上でないと日本一にはなれない}という条件をクリアできたのでホッとはしております。(写真は日本一決定戦の会場です)